SUPER GiRLS(スパガ)2016年の大変革を今、振り返って
SUPER GiRLS(スパガ)にとって2016年は激動の年でした。
荒井ちゃんと勝田の卒業からはじまり、しむ(志村)からあみた(前島)へのリーダー交代、そして新メンバー5名(木戸口、尾澤、阿部、長尾、石橋)の加入と、第1章から第2章の間に積み上げられたイメージを良い意味でも悪い意味でも変化せざるを得ない大変革だったと思います。
また、第3章の始まりであり第2章の終りであった6月以降、ファン全体の雰囲気も離れる人と新規で入ってくる人がそれぞれいて、かなり様変わりした感があります。*1
今回はそんなスパガの2016年の活動について、個人的な雑感になりますが振り返ってみようと思いますのでお付き合い頂ければ幸いです。
武道館への道を失い閉塞感漂う2016年前半
スパガ第2章は、その後半あたりから"11人で再度武道館を目指す"ことを1つの大きな指針として動いていました。
中堅以下のアイドル界全体の話でもありますが、昨今アイドルブーム自体がひと段落するなかでの新規客の獲得はなかなか難しく、相対的な売り上げ増加を目的とした活動はメンバー・ファンともに徒労感しか生まなくなっているという現実があると思います。
そんな中でスパガというグループとして"武道館"という目標は、ある程度の現実感が持てて達成感も得られる非常に適切な目標だったと今でも強く感じています。*2
しかし残念ながら、その目標は達成することなくあっさりと崩れ去ることになりました。"アイスト新体制への移行"が始まったからです。
正確には1月に新体制移行が発表された直後ではなく*3、3月のリリイベでの荒井・勝田両名の卒業発表があったことが直接の原因なのですが、とにかくこの新体制への移行の流れで"現行11人"での武道館公演の夢は断たれることが決定しました。
目標の喪失はモチベーションの喪失につながり、さらに"卒業"という個人としてはポジティブという側面がありつつもグループ全体としてはやはりネガティブにならざるを得ないイベントは、ファンの熱量や界隈の雰囲気をかなり冷やしてしまっていたと感じます。
正直いちファンとしても、あの1月から6月までの流れは相当きつかったです。もう少しスパンが短ければまだ良かったのかもしれないですが…
リーダー交代と新メンバー加入で始まったスパガ第3章
そんなこんなで迎えた6月のTDC。会場には、見納めのつもりなのか久しぶりに顔を出したファンの人も多く見受けられ、なかなかの盛況ぶりでした。
そして夜公演であるアイストコンで発表されたスパガに関する発表内容は以下の通り。
衝撃的だったリーダー交代劇
まずかなりの衝撃だったのは、リーダーの交代劇です。"しむ"(志村)がリーダー辞任となると早い段階で卒業してしまうのではないかという憶測が嫌でも付きまといましたし*4、スパガをエースとして引っ張ってきた"あみた"(前島)がリーダーというのにも驚きでした。
スパガ第2章は実質的に"あみた"(前島)vs"こうめ"(渡邉)のエース対決構造が主軸にあり、後半期はそこに話題性として"みれい"(田中)やグラビアで人気を伸ばした"なぁぽん"(浅川)を随時入れる3トップ体制で程よい緊張感を維持していたと考えていたので、その核の一部である"あみた"(前島)をその構造から外しても大丈夫だろうかという懸念がありましたし、正直今もあります。
これも主観ですが第3章に入ってから、スパガからエース的な存在が消え去り、ただ前列組・後列組・新メンバー組という3グループがあるだけになったような気がしていて、それはそれで悪くは無いんでしょうけど、方向性が定まらずに迷走してるんじゃないかという心配があり、まあその点は今後注視していきたいと思います。
予想外に多くなった新メンバー加入
新メンバーの加入そのものについては、新体制発表時点からある程度予想もされていて、特に"さく"(木戸口)はスト生の中で人気と実力・長い実績があるにも関わらず他のグループに入らずに続けているメンバーという事でほぼ確定だろうとは思っていました*5。
とはいえ、「まさか5人も加入するとは…」と言うのが正直な感想でした。
この加入で計14人になるわけですが、スパガの基本フォーマットはやはり初期の12人というイメージがあり、それを超えるという事は将来的な欠員を想定したものなのではないかという想像が出てくるのは難くないですし、また人数比としても初期メン以外のメンバーが全体の半数を超えていて空気感が変わることは避けられず、古参ファンの多くからしたら別グループという風に捉えられてもおかしくはないわけで、かなりリスキーな賭けに出たなという感じです。
結果的に、古参ファンの中でヲタ卒した人は少なくない一方で*6、元のスト生ファンや新メンバーキャンペーン等である程度の新規ファンを獲得することが出来ているようなので、これも今後注視が必要ですね。
スパガ第3章スタートから半年経って
こうして始まったスパガ第3章、12月で半年が経過しました。
結論から言うと、諸所の課題はありつつも、個人的にはまあまあの滑り出しなのかなと感じています。
なぜなら、おそらく一番狙っていたであろう"グループとしての若返り"がメンバー的なものだけでなく、楽曲的な方向などからも上手く機能しているなあと感じるからですね。
正直"ラブサマ"を初めて聞いたときは「これはスト生の曲じゃないのか」とか思いましたが、ある意味これが正しかったんだと思います。
配信などでしか確認できませんでしたが、各種夏フェスなどでも受けが良かったみたいで、アイドルDDの中で凝り固まってしまっていたスパガ像を良い意味で書き換えてくれたんではないでしょうか。
とはいえ思いつく限り、第2章でもあったような大きな目標をどこに設定するのかといったことや、少し影が薄くなりつつあるオリメンの存在感をどう出していくかとか、今回あんまり触れませんでしたが浅川梨奈のグラビア人気をどう活かすかといったことなど、色々と課題はあると思います。
ですがまあ、これはさらに半年後に向けての課題という感じで、とりあえず現状は良い方向に進んでると思うので、運営の人達にはくれぐれも慎重に事を運んでくれることを望むばかりですね(笑
来年もスパガに関わる全ての人が幸せになれる未来が訪れますように。
P.S アイスト公式Youtubeチャンネルの更新頻度がこの半年で上がっているのでそちらも要注目です!今も樋口P自ら編集してるのでしょうか?ギャグ要素もあって面白く私は好きです。